米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)はこのほど、マサンインベストメントグループ[MSN]傘下のマサン・コンシューマー株式会社(旧マサン食品株式会社)に対し、2億ドル(約176億円)を投資することを決めた。民間の投資ファンドによるベトナム企業への投資額としては過去最大規模とみられる。
KKRは2011年4月に、1億5900万ドル(約140億円)を投じてマサン食品の株式1400万株を取得し、同社の取締役会に2人の取締役を送り込んでいる。今回の投資によりKKRはマサン・コンシューマーの株式30%を保有することになる。同社のアジア太平洋地域の責任者ミン・ルー氏はこれについて、「ベトナムの成長力を我々が信頼していることの証だ」と語った。
ウォールストリートジャーナルによると、ベトナムの90%以上の世帯がマサン・コンシューマーの何らかの製品を使っているという。同社の売上高は、2007年の3100万ドル(約27億2000万円)から2012年には5億ドル(約439億円)に急増、2012年第3四半期の利益は3600万ドル(約3億1600万円)で前年同期に比べ50%も増加している。